スマートウォッチによるキャッシュレス決済

目次
非接触、スピーディーな会計ニーズの高まり
スマートウォッチの機能で最近注目が高まっているのが、非接触によるキャッシュレス決済の機能だ。
鞄やポケットにしまい込んでいるスマホやカードを取り出さずとも、スマートウォッチを装着した手首を非接触ICリーダーにかざすだけで決済ができる優れものだ。

Con Apple Pay podrás comprar desde el navegador Safari / iphonedigital
昨今は感染症の予防対策として、現金を触らないキャッシュレス化やレジ待ちの密集を防ぐためにスピーディーな支払いが求められている。
こうした背景もあり、スマートウォッチを使ったキャッシュレス決済のニーズが少しずつ高まっている。
国内で使用できるキャッシュレス決済に対応しているスマートウォッチは意外と少ない
しかし、現時点ですべてのスマートウォッチでキャッシュレス決済が利用できるわけではく、スマホに比べて使用できる決済サービスも少ないのが実情だ。
国内でスマートウォッチを使ったキャッシュレス決済をしたいなら、Apple製かGarmin製のスマートフォンを買うしかない
国内でスマートウォッチを使ったキャッシュレス決済を体験したいなら、現時点ではアップル製の「Apple Watch」シリーズか、GARMIN(ガーミン)製のスマートウォッチを購入しなければならない。
ただし、両社のスマートウォッチ製品であっても、キャッシュレス決済に対応していないモデルもあるので注意が必要だ。
国内でキャッシュレス決済が使えるスマートウォッチ
Apple
- Apple Watch Series 2
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 5
対応する決済サービス | 「Apple Pay」 「Pay Pay」 |
主に使える場所 | セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、イオン、 マクドナルド、すき家、すかいらーく、 ヨドバシカメラ、ビックカメラ・コジマ、 マツモトキヨシ、ユニクロ、ENEOS、 SUICAが使える駅改札など |
Suica | 対応(定期購入が可能) |
- 上記は、2020年6月現在
- 「Apple Pay」には、各種クレジットカード、デビットカード、電子マネー(Suica、QUICPay、iD)が登録できる
2020年6月現在で対応しているキャッシュレス決済サービスは、Appleのウォレットアプリ「Apple Pay」とQR決済の「Pay Pay」の2つ。
「Apple Pay」は、iPhoneから予め「Apple Pay」で利用するクレジットカードやSuicaなどのカード情報を登録しておくことで、Apple Watchを店頭においてある非接触ICカードリーダーにかざすだけで決済が可能になる。
なお、「Apple Pay」は、Apple Watch Series 2以降のモデルでしか利用できない。
また、「Apple Pay」にApple製品以外からカード情報を登録することはできないため、iPhoneユーザーでない人がApple Watchだけを購入しても「Apple Pay」によるキャッシュレス決済を使うことはできない。
Androidスマートフォンを使用している場合には、十分注意してほしい。
ガーミン
- fēnix 6X Pro Dual Power Ti Gray Titanium band
- fēnix 6X Pro Dual Power Ti Black DLC
- fēnix 6X Pro Dual Power Ti Black DLC Titanium band
- Legacy Hero Series
- Legacy Saga Series
- vívomove Luxe
- vívomove Style
- vívoactive 4/4S
- Venu
- fēnix 6X
- fēnix 6
- fēnix 6S
- ForeAthlete 945
- vívoactive® 3/3 Music
- fēnix 5X Plus
- fēnix 5 Plus
- fēnix 5S Plus
- ForeAthlete® 645 Music
- ForeAthlete® 645
対応する決済サービス | 「Garmin Pay」 |
主に使える場所 | Visaタッチ決済が使える店舗(ローソン、ローソン、マクドナルド、すき家、TSUTAYA、京王百貨店など)、 SUICAが使える駅改札など |
Suica | 対応(ただし、定期購入は不可) |
- 上記は、2020年6月現在
- 「Gamin Pay」には、デビットカード(JNB Visaデビットカード、Sony Bank WALLET、三菱UFJ-VISAデビットカード)、Suicaが登録できる。
対応するキャッシュレス決済は、ガーミンのウォレットサービス「Garmin Pay」。
iPhoneやAndroidスマートフォンで使用できる「Garmin Connect」アプリから「Garmin Pay」で使用するデビッドカードやSuicaを登録しておけば、スマートウォッチを店頭においてある非接触ICカードリーダーにかざすだけで決済ができる。
現時点では、「Garmin Pay」は、「Apple Pay」に比べて、登録できるカードが少なく、Suicaの定期が購入できないなど決済サービスとして劣っている点が多い。
しかし、「Garmin Pay」は、設定に際してスマートフォンを選ばない(iPhoneとAndroidスマートフォンのどちらでも設定できる)ので、国内のAndroidスマートフォンのユーザーにとって、スマートウォッチを使ったキャッシュレス決済ができる唯一の環境といえる。
キャッシュレス決済で先行する「Apple Watch」シリーズ
スマートフォンによるキャッシュレス決済において、現時点で「Apple Watch」シリーズがかなり先行してサービスを展開している。
しかし、「Apple Watch」が連携する決済サービス「Apple Pay」が、iPhoneとの連携を前提としているため、スマートウォッチを使ったキャッシュレス決済がiPhoneユーザー以外に拡がりにくい状況となってしまっていることは非常に残念だ。
スマートフォンメーカー以外のキャッシュレス決済対応が普及のカギ!?
今後は、GARMIN製スマートウォッチのように、使用しているスマートフォンに関係なく、キャッシュレス決済ができるモデルがメーカー各社から登場することを望む。
それによって、キャッシュレス決済対応スマートウォッチを選ぶ際の選択肢が増え、感染症の予防対策にもつながってほしい。