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スマートウォッチで正しく心拍数を計測しよう

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スマートウォッチの心拍計を正しく使ってる?

心拍計機能のついたスマートウォッチを購入し、メーカーの説明書などは一切読まず、とりあえずウォッチを腕に巻いて、ウォッチが表示する運動量やストレスレベル、睡眠状態などの結果や数値に一喜一憂していないだろうか?

もしそのような使い方をしている場合、心拍計で正しい計測ができずに、ウォッチが表示する結果や数値が実際と大きく異なっている可能性があるので注意してほしい。

なぜなら、正しい心拍数の計測は、スマートウォッチを販売するメーカーが定めているスマートウォッチの正しい装着位置を守ることで実現するからだ。

そして、正しい心拍数が計測できなければ、心拍数をもとに分析される運動量や睡眠状態など様々な情報も大きく狂ってしまう。

正しい位置にスマートウォッチを装着していない場合、運動量や睡眠状態などの情報が実際と異なる可能性がある

今やスマートウォッチに搭載されている光学式の心拍計は、単に心拍数を計測するだけでなく、ライフログとして健康状態や1日の運動量、ストレスレベル、睡眠状態など様々な分析に使用される重要な装置だ。

スマートウォッチによる心拍計測では、文字盤背面からグリーンのLEDライトを皮膚に照射し、血流によって反射される光の量を測定している。
これは、一般的に「光学式心拍計測」と呼ばれる計測方法で、脈拍や心拍量の変化によって血流も変化する特性を活用した方法だ。
ちなみに、専門用語だと「光電式容積脈波記録法」(フォトプレチスモグラフィ)と呼ぶらしい。

しかし、専門家によると、この心拍計測方法はとても手軽に心拍数を計測できる反面、個々の機器の装着の仕方や計測環境などによって結果が左右されやすいとのこと。

このため、スマートウォッチで心拍数を計測する際は、まずはメーカーの説明書やサイトなどでスマートウォッチの正しい装着位置やリストバンドの締具合について確認することが大切だ。

正しい装着位置やリストバンドの締め具合について確認する

例えば、スマートウォッチやスマートウォッチを販売するSUUNTOの場合、光学式心拍計測で「より正確な読み取りのための正しい装着方法」として、自社ウォッチの装着位置やリストバンドの締め具合を以下のように案内している。

引用:
SUUNTO「手首から心拍数をより正確に読み取る方法 – ヒントと問題解決の手順」

日常的に使用する場合:

  • 手首の関節部から少なくとも指1本分離れたところに装着し、手首にぴったりとフィットするようにはめる。
  • ウォッチが常に肌に接していることを確認し、センサーから光が漏れないようにする。

エクササイズ中:

  • 手首のなるべく高いところにウォッチを装着し、エクササイズ中にずり落ちないように注意する。
  • 目安として手首の関節部から指2本分離れたところに装着することを推奨。
  • ウォッチの裏面が肌に均等に触れるようにしっかりと装着。ただし、締め付けすぎて血液の流れを妨げないように注意。

上記の説明どおり、SUUNTOの「Suunto 9」を装着してみると、こんな具合になる。

日常的に利用する場合の正しい位置
エクササイズ中の正しい位置

この場合、正しい装着位置は、これまで自分がウォッチを装着していた位置よりも、だいぶ上の方にあることに驚く。(これまでは、日常やエクササイズ時に関係なく手首近くに巻いていた)

締め具合については、SUUNTOの説明によると、ウォッチ背面のセンサーが常に肌に直接触れていて、センサーと腕の隙間からセンサーから照射される光が漏れないようにしっかり固定(きつすぎて、血流が減少しない程度に)するのが良いとのこと。

自分はこれまで指1本が入るぐらいでウォッチを締めていたので、もう少しぴったり締めた方がより正確な心拍数が計測できそうだ。

他にもあるスマートウォッチによる心拍計測の注意点

ちなみに、「光学式心拍計測」はとても手軽で便利な計測方法だが、身体に装着した心拍センサーから心臓から発する微弱な電気を捉えて心拍数を測る心電図 (ECG)方式の計測方法に比べると、計測結果の正確さが劣るとのこと。

また、「光学式心拍計測」の特性上、下記のような環境では正確な計測がしづらいらしい。

  • 周辺温度が低い
  • 手が冷えやすい人
  • テニスや悪路のサイクリングなど、腕や手首の動きが激しいスポーツ
  • 水中のスポーツ
  • 腕や手首に濃いタトゥーがある人

まずはメーカーの説明書やサイトなどで適切な装着位置とリストバンドの締具合をチェック

心拍計を搭載しているスマートウォッチやGPSウォッチを使う場合には、メーカーの説明書やサイトなどで、正しい心拍計測を行うためにウォッチの適切な装着位置とリストバンドの締具合を確認しよう。

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