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GPSウォッチのバッテリー長持ち対策

GPSウォッチのバッテリーを長持ちさせるには?

GPSウォッチにとって、GPS機能は最も便利で重要な機能の1つだ。

しかし、同時にウォッチのバッテリーを最も消耗する機能でもあるから悩ましい。

外出先でGPS機能を使ったために、家に帰るまでにGPSウォッチのバッテリーが切れて電源が落ちてしまったというのは、誰でも一度は経験したことがあると思う。

せっかく高機能なGPSウォッチも、電源が入らなければ、単なるブレスレットになってしまう。

GPS最大駆動時間を把握する

GPSウォッチのバッテリーが切れを防止するためには、まずは自分が使用しているGPSウォッチのGPS駆動時間を把握する必要がある。

そのウォッチで可能なGPS駆動時間を知らずにGPS機能を使い続けてしまうと、たちまちGPSウォッチのバッテリーの残量が減り、GPS機能が停止し、最終的にはバッテリーが空になって電源が勝手に落ちてしまう。

特に登山や山岳地帯を走るトレイルランニングの場合、GPSウォッチを頼りにして、自分の現在地を把握するので、GPSウォッチの電源が切れてしまうと、自分の身を危険にさらすことになりかねない。

GPSウォッチの説明書やスペック表には、必ずGPS機能の最大駆動時間が記載されているので確認しよう。

例えば、GARMINの「ForeAthlete235J」のスペック表では、GPS駆動時間について以下のように記載されている。

稼働時間– トレーニングモード(GPS):約11時間
– トレーニングモード(GPS+GLONASS):約9時間
– 時計モード+ライフログ+通知機能+光学式心拍計:約9日間
引用:GARMIN「FOREATHLETE 235J 本体仕様」

これは、時計や心拍計などの機能を使うだけの通常時であれば、一回の充電でバッテリーが最大で9日間もつことを説明している。

しかし、GPS機能を使うトレーニングモードの場合、最大でも11時間しかバッテリーがもないことを示している。

さらに、GPS信号を受信できる衛生として、「GPS」(米国の衛星測位システム)の他に「GLONASS」(ロシアの衛星測位システム)を加えた場合、最大で9時間しかバッテリーはもたない。

「ForeAthlete235J」の場合、GPS機能を使い続けると、バッテリーは半日すら持たないのだ。

バッテリーもちを良くする秘訣は機能ごとの細かい設定にあり

GPSウォッチのバッテリー切れを防止するためには、本体のGPS駆動時間を把握した上で、バッテリーを消耗する主だった機能を理解し、利用シーンに応じて機能ごとに設定を行う必要がある。

GPSウォッチにおいて、バッテリーの消耗が大きい主な機能は以下の通り。

GPS

GPS機能を使うと、バッテリーの消耗を早める。

距離の計測が必要な時だけGPS機能を使用することで、バッテリーを長持ちさせることができる。

また、GPS信号として受信する衛星測位システムが増えるとバッテリー消費が大きくなるので、位置情報の精度に問題がなければ、受信する衛星信号は最小限に設定した方が良い。

バックライトの明るさ、点灯時間

バックライトの明るさと点灯時間はバッテリーの消耗に大きく影響を与える。

バックライトの明るさは文字盤が確認できる程度の明るさに抑えることで、バッテリーを長持ちさせることができる。

また、バックライトを点灯させた場合、短時間でバックライトを消灯させることで、さらに

バッテリーの消費を抑えることができる。

心拍計

文字盤の背面で心拍を測定する光学心拍計機能は、心拍計測のために発光を行うため、バッテリーの消耗に影響を与える。

少しでもバッテリーを長持ちさせたい時は、心拍計機能を一旦無効にすることで、バッテリーの消費を抑えることができる。

Bluetooth

Bluetoothでペアリングしているスマートフォンからの通知が多い場合、スマートフォンアプリとの同期回数が多い場合、バッテリーの消耗を早める。

少しでもバッテリーを長持ちさせたい時は、ペアリングしているスマートフォン側のBluetoothを切っておくことで、余分な通知や同期が発生せず、バッテリーの消費を抑えることができる。

バイブレーション通知、トーン通知

ウォッチのボタンを押した時、ランニングで1kmに達した時、メッセージを受信した時など、GPSウォッチから通知を受ける回数は多い。

これらの通知に設定しているバイブレーションやトーン(電子音)もバッテリーを消費する。

例えば、通知はバイブレーションのみ設定し、トーン(電子音)は使用しない設定をすることでバッテリー消費を節約できる。

GPSウォッチを寒気にさらさない

各種機能の設定以外にも、バッテリーを長持ちさせる方法がある。

バッテリーの特性として、周囲の温度が低いと、通常に比べてバッテリーの消耗が早くなる。

このため、GPSウォッチを寒冷地や山岳地帯で長時間使用する場合には、直接ウォッチが雨や寒気に触れないように上着の袖口の下に隠すことで、バッテリーの余分な消耗を抑えることができる。

文字盤を確認する時以外は、上着の袖口でウォッチを覆う

賢いバッテリー管理を身に着けよう

いつもより長めにランニングしたのに、GPSウォッチのバッテリーが途中で切れてしまい、走った距離やルートが計測できなかった、なんてことがないように賢くバッテリーを使う方法を身に着けよう。

また、山岳などでGPSウォッチを使う場合は、安全確保のため、GPSウォッチのバッテリー管理は必要不可欠だ。

GPSウォッチの利用シーンに応じた機能を設定し、余分なバッテリー消費は抑えよう。

バッテリー大容量の「Suunto 9」「Suunto 9 Baro」は、なんとGPS最大駆動時間が120時間

SUUNTO「Suunto 9」「Suunto 9 Baro」は、大容量のバッテリーを搭載しており、なんとGPS最大駆動時間120時間を誇るGPSウォッチだ。

数日間山岳地帯を移動する縦走登山やウルトラトレイルランニングで使用しても、バッテリーの心配が少なく、頼もしい存在だ。

SUUNTO「Suunto 9」「Sunnto 9 Baro」