心拍数は脈拍数?チェックすべき心拍数とは?

目次
心拍数について学習しよう
スマートウォッチやフィットネストラッカーには心拍計測機能が搭載されていて、手軽に心拍数を計測することができる。
ただ、自身の正常な心拍数について把握していないと、心拍計測を活用した運動改善や効率的なとレーニングの組み立ては行うことができない。
また、万一、スマートウォッチやフィットネストラッカーが異常な心拍数を記録した場合に、それが単なる機器の故障なのか、本当に自身の健康状態がすぐれないのか判断できないかもしれない。
スマートウォッチやフィットネストラッカーを使うなら、ぜひ心拍数のしくみや日々チェックすべき数値について知っておきたい。
心拍数は脈拍数と同じ数
心拍に似た言葉として、脈拍がある。
心拍は心臓の活動であり、その心臓の動きにより動脈で発生する現象が脈拍である。
健常者の場合、1回の心拍活動に対して1回の脈拍が生じるため、心拍数と脈拍数は一致する。
つまり、現在の心拍数は、特別な心拍専用機器を使わなくても、自身の手首で1分間に発生する脈の数を数えれば計測することができる。
健康管理などに役に立つ3つの心拍数
日ごろから、以下の3つの心拍数について意識しておくと、健康の管理、適正な運動量の管理、トレーニングの質の向上などの目的で心拍計測を活用することができる。
- 安静時の心拍数
- 最大心拍数
- 目標心拍数
安静時の心拍数
眠らずに、安静にした状態で計測された心拍数
心拍計機能があるスマートウォッチやフィットネストラッカーの場合、日常的に目にする心拍数だ。
安静時の心拍数は、かなり個人差がみられる。
健康な成人の場合、一般的に、安静時の心拍数は約60~100回/分といわれている。


通常の人より、心拍や血圧は低め。
最大心拍数
最大心拍数は、運動中における心拍数の最高値
心拍計機能があるスマートウォッチやフィットネストラッカーの場合、運動中や運動直後に確認する機会が多い心拍数だ。
最大心拍数は、年齢とともに低くなる。
最大心拍数の最適範囲としては、以下の数式で求めることができる。
上記の計算式にあてはめれば、40歳の場合、の最大心拍数は180あたりが最適になる。
高齢者の計算式を使用すれば、70歳の場合、最大心拍数は158あたりが最適になる。

運動終了後に、スマートフォンの専用アプリで確認することができる。
上記は、筆者が高い強度のトレーニングを行った時の記録。
目標心拍数
ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど有酸素運動をする際の運動量の目安になる心拍数
自身の目標心拍数を把握しておくと、心拍数から運動の強度(キツさ)を判断しやすくなり、運動量を調整することができる。
目標心拍数は、カルボーネン式という計算式によって算出できる。
目標心拍数は、スマートウォッチやフィットネストラッカーのメーカーが提供する運動時の結果評価やトレーニング目標の設定などで活用されている。
また、カルボーネン式による目標心拍数は、カシオ計算機が提供する以下のサイトでかんたんに計算できる。
自分の年齢、安静時の脈拍数、運動の強度(少しきつい、かなりきついなど)をサイトの計算フォームに入力すると、その運動の目安となる心拍数がわかる。
高精度計算サイト – Keisan (カシオ計算機)
目標心拍数の計算

心拍計測を健康管理や運動計画に役立てよう
心拍数を理解し、継続的に心拍数を計測すれば、自身の健康管理や運動の計画が立てやすくなる。
例えば、ストレスが多く、いつもより安静時の心拍数が高めの状態が続く場合、少し休養を取るといったことが可能になる。
運動時には、最大心拍数や目標心拍数を参考にし、運動量を適切に設定したり、負荷が高い効率的なトレーニングを計画したりすることも可能になる。
これまでなんとなく心拍数を観察していたのであれば、あらためてスマートウォッチやフィットネストラッカーが計測している自分の心拍数をチェックしてみよう。
きっと新たな発見や運動へのモチベーションが生まれるはずだ。
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