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スマートウォッチとは

スマートウォッチ

健康管理や非接触決済で注目を浴びる「スマートウォッチ」

スマートウォッチは、スマートフォンとの連動する機能を強化した腕時計。

「iPhone」と連動する「Apple Watch」がその代表格だが、Apple以外のメーカーからも様々な個性的なデザインや機能を備えたモデルが登場している。

スマートウォッチの登場当初は、スマートフォン本体を直接操作しなくても手元でメッセージが確認できる操作の利便性やフェイス画面のカスタマイズなどの機能が注目された。

しかし、最近は、スマートウォッチ本体に搭載されているGPSや心拍計などのセンサーを活用した健康管理やトレーニング、手首をかざすだけで決済できる非接触決済などの機能に注目が集まりつつある。

スマートウォッチの主な機能

スマートフォン連動

Bluetoothでスマートフォンとスマートウォッチをペアリングすることにより、スマートフォンを取り出さなくてもスマートフォンにあった電話、メール、SNS等の通知をスマートウォッチで確認できるようになる。他にも、スケジュールやタスクの管理が連動するモデルもある。

歩数計

1日の歩いた歩数を計測。いわゆる万歩計の機能。その日1日の運動量として記録されるので、運動量の目安になる。

カロリー計

1日の運動量をもとに、消費カロリーを計測。連携する専用のスマートフォンアプリやWEBサイトから1日に摂取した食事を入力すれば、1日の摂取カロリーと消費カロリー双方を一括で管理することができる。

運動量と食事量のバランスの目安になる。

睡眠計

自動で睡眠時間と睡眠の質を記録。睡眠には、深い眠り、レム睡眠、浅い眠りなどのサイクルがあり、これらを計測することで睡眠の質を評価することが可能になる。

睡眠の質をチェックする場合は、機器を使わずに自身で把握することは難しいので、スマートウォッチを使用して、健康管理や生活習慣の改善に役立てたい。

心拍計

運動時の心拍数や安静時の心拍数を計測できる。

心拍数は心臓が1分間に動く回数であり、体調や運動によって変化する。心拍数がわかると、日々の体調の変化にも気づきやすくなる。

ジョギングなどの運動時には有酸素運動の強度などを把握できる。心拍数の結果を知ることで、トレーニングの強度などの調整に役立てることができる。

アプリ追加

スマートフォンのように、スマートウォッチでも好きなアプリを追加できる。

現時点でスマートウォッチ向けアプリの市場は、スマートフォン向けアプリに比べると盛り上がりに欠けると言わざるをえない。

しかし、今後、各社から様々なスマートウォッチが登場し、それらに搭載されているセンサーや機能を活用したスマートーウォッチに特化したアプリが登場すれば、スマートウォッチ向けアプリ市場が大きく拡大する可能性がある。

画面カスタマイズ

スマートウォッチの場合、その日の気分によって画面をカスタマイズできる。

シンプルなデジタル時計、アナログ時計、スケジュールや健康管理に関するデータを表示する画面など様々なデザインや機能を楽しむことができる。

非接触の電子決済

スマートウォッチでスムーズに会計を済ませることができる。

クレジットカードや電子マネーを予めスマートウォッチに登録しておき、店頭に設置されている読み取り端末にスマートウォッチを装着した手首をかざすだけで会計ができる。

現金の受け渡しやカードを探す手間が省け、現金を触らなくて済むので衛生的。

スマートフォンのQRコード決済と同様、スマートウォッチのモデルや店舗によって使える決済方法は異なるので使用する際には注意したい。

主なメーカー

Apple(アップル)

いわずと知れた「iPhone」でおなじみの米国カリフォルニア州に本社をおくメーカー。
Appleといえば、iPhone、iPad、Macといった製品が有名だが、スマートウォッチ「Apple Watch」の開発にも力を注いでいる。

Apple Watchは2015年の登場から2019年までに、合計で5世代のモデルを販売し、世界のスマートウォッチ市場では堂々の1位を獲得している。
(2019年の世界のスマートフォン出荷台数シェアは、iPhoneシリーズは、韓国SAMSUNGの「Galaxy」シリーズ、中国のHUAWEIの製品に次いで第3位)

すべてのApple Watchモデルには、スマートフォン向けの「watchOS」(基本機能においてiPhoneのOS「iOS」と共通の機能をもつ)が搭載されている。

ちなみに、「Apple Watch」のモデルには、LTEの通信が使える「GPS + Cellularモデル」と使えない「GPSモデル」の2種類のモデルが存在する。

GPS + Cellularモデルの場合、LTE通信を使うことでBluetoothでペアリングしているiPhoneを自宅に置いたままでも、外出先から「Apple Watch」で自宅のiPhoneで受けたメッセージを確認できるといったメリットがある。
ただし、「Apple Watch」本体の他に、iPhoneの回線を契約している通信会社と「Apple Watch」利用に関する追加のオプション契約(月額制)が必要になる。

よって、「iPhone」と「Apple Watch」を常にセットで外出、持ち歩く人にとっては、月額の追加費用が不要な「GPSモデル」で十分だと思われる。

SAMSUNG(サムソン)

スマートフォン「Galaxy」シリーズで2019年の世界スマートフォン出荷シェアの1位を誇る韓国のメーカー。

スマートウォッチでは「Galaxy Watch」というブランドで製品を展開している。

HUAWEI(ファーウェイ)

中国深圳に本社をもつメーカー。2019年の世界のスマートフォン出荷シェアは、韓国のSamsungに次いで2位。

スマートフォンやスマートウォッチ以外にも、健康管理機能に特化したウェアラブルデバイス「フィットネストラッカー」も多く手掛けている。

GARMIN(ガーミン)

スイスに本社を構える米国発のメーカー。もともと業務用のGPS関連の機器やスポーツ向けのGPSウォッチ製品を専門に取り扱うメーカー。

近年は健康管理機能を重視した「スマートウォッチ」や「フィットネストラッカー」の製品にも力を入れている。

SUUNTO(スント)

フィンランドに本社をおくメーカー。スポーツ向けのGPSウォッチを多く扱っている。

2019年に、「Wear OS by Google」(Googleが設計したスマートウォッチ向けOS)を搭載したスマートウォッチの販売を開始した。

北欧らしい洗練されたデザインが特徴的。

Fitbit(フィットビット)

健康管理に特化したウェアラブルデバイス「フィットネストラッカー」では先駆者的な存在のメーカー。米国カリフォルニアに本社をおく。

これまでは、多機能なスマートウォッチの製品は少なかったが、2019年11月にGoogleが当社を買収することを発表し、今後のスマートウォッチへの展開が注目されている。

CASIO(カシオ計算機)

丈夫な腕時計「G-SHOCK」やアウトドア向け腕時計「PROTREK」のブランドで有名な国内メーカー。

近年は「G-SHOCK」や「PROTREK」のシリーズに「Wear OS by Google」を搭載し、スマートウォッチを展開している。新たなスマートウォッチを開発したというよりは、もともとのアウトドア向け腕時計にスマートウォッチの機能を追加したイメージ。

スマートウォッチに力を注ぐ国内メーカーが少ないので頑張ってほしい。

まとめ

スマートウォッチの購入する場合、スマートウォッチの基本機能においてもかなりメーカーやモデルによって機能のばらつきがあるので、各モデルの搭載している機能についてよく確認しよう。

スマートウォッチのコンセプトとして、スマートフォンとの連携の強化があるので、スマートウォッチが登場した当初はどうしてもスマートフォンと同じメーカーの製品の組み合わせて使った方が使える機能も多かった。
例えば、「iPhone」と「Apple Watch」、「Galaxy」と「Galaxy Watch」、HUAWEI製品同士の組み合わせなど。

しかし、最近はスマートフォンを販売していないメーカーからも多数のスマートウォッチが販売されてており、それらの製品の多くはスマートフォンやタブレットの専用アプリ(AndroidまたはiOS)とも連携が可能であり、スマートフォンメーカーとはちがった個性的な機能やデザインをもったスマートウォッチを生み出している。

このため、自分にあった最適なスマートウォッチのモデルを探すなら、最初から特定のメーカーにこだわらず、まずは各メーカーのスマートウォッチ単体の機能について比較することをお薦めしたい。