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ランニングしながら使える簡単ナビ

もっと簡単に「Suunto 9」のナビゲーション機能を使う

前回の記事(「旅ラン」に出かけよう)で、「Suunto 9」のナビゲーション機能を使って、初めて行く場所でも迷わずに行ける方法について紹介をした。

ただ、この場合、Movescountで予めスタート地点と目的地までのルートを作成して、作成したルートのデータを「Suunto 9」と同期しなければならず、それを少し面倒と感じた人もいるかもしれない。

そんな人には、いつものランニングでもっと簡単に「Suunto 9」のナビゲーションを使える方法を紹介したい。

「Suunto 9」でお気に入りの場所を登録し、そのお気に入りの場所リストから目的地に設定し、ナビゲーション機能を使う方法だ。

自宅やお気に入りの場所を「POI」に登録する

この場合、「Suunto 9」の「POI」という機能とナビゲーション機能を合わせて使うことになるが、利用イメージは以下のとおり。

引用:Suunto official Channel「Navigate with POIs」

相変わらず、イメージ最優先の言葉たらずな動画説明だなあ。(Suuntoらしい!)

簡単に説明すると、「POI」は、「Google Map」のようにSuuntoのウォッチで現在地をお気入りの場所として登録できる機能だ。

目的地を「POI」リストから選択するだけで、ナビゲーション機能が使える!

「Suunto 9」のナビゲーション機能から現在地の確認をすると、現在地の緯度が表示され、その場所を「POI」としてマーキングすることができる。

まずは通常画面(時計表示画面)から「ナビゲーション」画面に切り替える
ナビゲーションメニューの中の「現在地」を選択
現在地の緯度経度が表示されるので、「保存」(右上ボタン)を選択
アイコンを選択すると、「POI」に自動的に名前が付けて保存できる。
これで、「POI」の場所として保存完了。

マーキングした場所は、ナビゲーション機能で目的地として「POI」リストから選択できるので、いちいちルートの作成やMovescountとのルートデータの同期といった作業が不要だ。

まずは「POI」に自宅を登録しておくことをお薦めする。これで、今後は自宅の方向を見失うことはないだろう。

次に、ランニングで良く行く場所(公園やランニングステーションなど)があれば、登録しておくと良いだろう。

もし、通勤ランをしている人なら、職場を登録しておくと良いと思う。

登録した「POI」は、ナビゲーションメニューの「POI」を選択すると、一覧で表示される。

ナビゲーションから「POI」を選択
自宅(HOME)など「POI」に登録した場所の一覧が表示される。

目的地にする「POI」の場所を選択し、エクセサイズ(ランニングなど)をスタートすれば、中央ボタンを押して、ナビゲーション画面に切り替えれば、目的地にした「POI」の方角と残りの距離を示してくれる。

一番大きい青い矢印が、目的地に設定した「POI」(HOME=自宅)の方角
赤い矢印は「北」を表している

あとは、一番大きい青い矢印に向かって進めば、目的地を見失うことはない。

「POI」は車の駐車位置の記録に便利

ちなみに、ランニングの用途から外れるが、「POI」によるマーキングは意外なシーンでも役に立つ。

大型ショッピングセンターや遊園地などの屋外にある大型駐車場に車を止めた際に、車の駐車位置をマーキングしておくのにとても便利だ。

「POI」で自分の車の駐車位置を記録しておけば、あとで自分の車の駐車位置を忘れてしまって、広大な駐車場の中で自分の車を探すのに苦労するといった事態を回避できる。

車の駐車位置を「POI」に登録すれば、車までの距離と方向を教えてくれる

「POI」を目的地にするナビゲーションの注意点

なお、手軽に使える「POI」を使ったナビゲーションだが、使用時の注意点がある。

1つ目は、現地に一度行って「現在地」の確認(緯度経度の取得)をして、「POI」を登録する必要になること。

もう1つは、予めルートを作成していないので、ナビゲーションは「目的地までの方向」と「直線距離」のみの簡易ナビゲーションになること。

つまり、この場合、目的地までの詳細なルートがついたナビゲーションが提供されないのだ。

このため、ある程度の土地勘があって、目的地の方向と距離感(あくまで直線距離)さえわかれば、あとはなんとか自力で目的地までたどりつけるような状況でないと、一度もランニングの足を止めずに目的地にたどりつくのは難しいかもしれない。

その場合は、「POI」を目的地に設定するナビゲーションではなく、予めルートを作成して、ルート付きのナビゲーションを利用することをお薦めしたい。

今回紹介した機能に対応する商品

本機能について、「Suunto 9」を使って説明しているが、以下の製品全てで利用可能な機能だ。

  • SUUNTO 「Suunto 9」
  • SUUNTO 「Suunto 9 BARO」
  • SUUNTO 「Suunto 5」