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【GPSウォッチ活用】来た道を戻る

breadcrumb

迷った時、来た道を見つけるのは難しい

むかしむかし、ギリシャのエーゲ海に浮かぶクレタ島の迷宮に、牛の頭と人間の体をもつ怪物ミノタウロスが住んでいました。

クレタの王様は若い男女を怪物ミノタウロスの生贄として毎年ささげていました。

ある年、テセウスという男が生贄としてクレタ島にやってきました。

彼を見たクレタ王の娘は彼に一目惚れし、彼を助けるために、迷宮から脱出する方法を彼に教えます。

王様の娘は彼に糸玉を渡してこう言いました。

「この糸玉を迷宮入口の門に結んで、糸玉をほぐしながら迷宮を進んでください。」

テセウスは王様の娘の教えどおりに迷宮を進み、迷宮の奥に住む怪物ミノタウロスを退治し、糸をたぐって迷宮から見事脱出することができました。

めでたし、めでたし。

以上は、ギリシャ神話の一部「クレタ島の迷宮」をベースにした昔話だ。

登場人物の名前や話の舞台設定が少し違えど、似たような昔話を1度ぐらいは聞いたことがあるのではないだろうか。

昔話をわざわざ持ち出したのは、GPSウォッチがあれば、糸玉を使わなくても、自分がこれまで歩いてきた(走ってきた)道を簡単に見つけることができることを伝えたかったから。

「Suunto 9」の「ブレッドクラム」で、スタート地点から軌跡表示ができる

GPSウォッチ「Suunto 9」なら、古代人が驚くであろう、同じ道を使ってスタート地点に戻れる機能を備えている。

  • SUUNTO 「Suunto 9」

「Suunto 9」に搭載されているナビゲーション機能のオプションには、「ルート」や「POI」の他に、「ブレッドクラム」という何とも聞きなれない名前の機能オプションがある。

実は、この機能オプションを有効にさえしておけば、いつでもスタート地点に同じ道で戻ることができる。

「ブレッドクラム」(bread crumbs)の英語の意味を知らないと、どんな機能オプションだ?と思ってしまうが、bread crumbsは「パンくず」という意味だ。

そう、子供の頃、林間学校で先生などが「山道で迷いそうになったら、パンをちぎりながら進めば元の場所に戻れる」と教えてくれた、あれだ!

(ただ、もう少し分かりやすい適切な機能オプション名があるように思うのは、私だけだろうか?)

ちなみに、車のカーナビでも、地図上でこれまで走行した軌跡を地図上で明示する機能があるが、それと同様の機能とイメージしてもらえば良い。

同じ道でスタート地点への戻る方法

「Suunto 9」を使って、エクセサイズ中にこれまで来た道でスタート地点に戻る方法はとても簡単だ。

まずは、いつも通り、「Suunto 9」でエクササイズ(ここではランニング)を開始する。

まずは、通常どおりエクササイズを開始
ここでは、エクササイズとして「ランニング(ベーシック)」を選択
走る準備ができたら、「スタート」を押す

もし途中で道が分からなくなったら、ナビゲーション画面から、「スタート地点に戻る」を選択するだけ。

ナビゲーション画面で右下ボタンを押すと、オプションメニューが表示される。
オプションメニューから「スタート地点に戻る」を選択する。

点線でこれまでたどった道が示されているので、点線をずれないようにして、スタート地点の方向に進めば来た道を戻ることができる。
スタート地点までの方向と距離も確認できる。

点線でこれまでの軌跡が表示されるので、まさに「ブレッドクラム」(パンくず)だ。
上の画面で右中ボタンを押すと、スタート地点までの距離も教えてくれる。

スタート地点にいつでも引き返せると思うと、安心して少しまで遠くまで行ったり、いつもとは違う道を使ったりすることができる。

GPSウォッチも「糸玉」には勝てない!?

それにしても、ギリシャ神話の舞台となった古代から、人間が道に迷う習性やそれを解決するための方法について神話として残るほど人々の関心が高かったことに驚く。

古代の人にとって、おそらく現代のGPSウォッチは魔法の「糸玉」に違いない。

あ、でもクレタ島の迷宮は宮殿の地下にあったらしい。
だとすると、GPSの信号が取れないから、やっぱり糸玉に頼るしかないのかな。

今回紹介した機能を搭載した製品

本機能について、「Suunto 9」を使って説明しているが、以下の製品全てで利用可能な機能だ。

  • SUUNTO 「Suunto 9」
  • SUUNTO 「Suunto 9 BARO」
  • SUUNTO 「Suunto 5」